撮影者と被写体

昨日、近所にある「ふるさと農園」へ
普通の35mm一眼とピンホールを持って行った。
昔の民家が飾られていたので
立ち入り禁止区域の外からファインダーを覗いていたら
関係者の人が「入ってもいいよ」「俺が許す」って言ってくれた。
「その代わり上手く撮れたら写真頂戴ね」って。

ちょっと、困った。

私は今までただの自己満足のためだけに写真を撮ってた。
と、いうことに今更ながら気がついた。

写真を撮って、で、それでどうするの?
その先までは考えてなかった。
ただ、私が生きるため、死を乗り越えるため撮ってた。

撮影者には被写体への責任が伴うんだ、と、その時やっと知った。

ちょっと悩んだ。

で、今日になって友達から、
自然人村でイベントやるから写真飾らない?と誘われた。

さらに悩んだ。

人に見せられるような、人に見て欲しいような写真が…ない。
考えるだけで恐ろしくて、仕事が手につかなかった。
でも恐ろしいなら恐ろしいほどそれに立ち向かわないといけない。

どうせなら見た人が笑顔になるような写真がいい。
写真をモザイクみたく飾ってスマイルマークにしてみるか?
いろんな色の写真集めて虹を作るか?とか色々考えた。

そんな時、オノヨーコ展で見た「wish tree」が思い浮かんだ。

あれを写真でやったらどうだろう?
ポラロイドorチェキみたいな即プリントできる写真で
色んな人の笑顔を撮らせて貰って木に飾るの。

題して「smile tree」。

祈りを込めて。

イベントは6月の予定だし、まだまだどうなるか分らないけど
とりあえず何かしらやってみようと思います。

ゆる〜く頑張ります。